兵庫県立大学 学部・大学院 物質科学専攻 生命科学専攻

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保健室

救急箱 −よくかかる病気とけがの応急処置−

保健室に体調が悪くて訪れる人の多い順にいくつかをとりあげています。入学時に配布している「応急手当ハンドブック」にはもっとたくさんの役立つ情報が載っていますから参考にしてください。

風邪をひいたとき

大人では年4回、子供では年7回はかかると言われている風邪は、もっともよく見られる病気の一つです。こじらせると、合併症を起こすこともあり軽視できない病気の一つです 風邪かな?と感じたら、まず安静にするのが第一です。薬では症状を抑えることしかできません。安静・保温・保湿・水分の補給・消化の良い食事による栄養補給が、風邪をこじらせず、速やかに自然に治すもっとも良い方法です。

こんな時は医療機関へ

いつもの風邪と違うとき。熱が下がらない時・微熱が続く時・咳が止まらない時・ぜんそくの既往がある人、特に咳・微熱が2週間以上続くときは医療機関を受診し、胸部X線を撮ってもらいましょう(かぜと思っていたら実は結核だったという事もあります)。

腹痛

身体を楽にしてしばらく静かに寝て様子を見ましょう。
痛みが長引いたり、食べた物を吐いてしまう時。転げ回るくらい痛いとき。腹部が堅くなっているときは医療機関へ

月経痛があるとき

月経痛の度合いは人によって千差万別です。ほとんど痛みを感じない人もあれば、痛みがひどくて寝込むほどのひともあります。使い捨てカイロなどでおなかを温めて血行をよくすることで痛みが和らぐことがあります。試してみてください。また、痛みのために、日常生活に支障をきたすほどであれば我慢せずに、鎮痛剤を飲むと良いでしょう。 最近、月経痛がひどくなってきた・ひどく腰が痛む・出血が止まらないなど症状がある人は、子宮や卵巣に病気がある可能性があります。

生理がないとき

妊娠の可能性がなく、生理が止まる原因には、ムリなダイエット・過激なスポーツ・心因性のストレスなどがあります。長期間放っておくと、骨がもろくなったり、肌が乾燥したり、動脈硬化がおこったりすることがあります。

保健室には、月経痛をはじめ女性のからだについての疑問に答える参考図書があります。
時間のあるときに、保健室に来てみませんか?

やけどをしたとき

  • やけどの程度は「広さ」・「深さ」・「部位」によって決まります。成人の場合、身体の表面積の20パーセント以上やけどをしている場合は、一刻も早く病院へ。
  • 皮膚が赤くなる・ひりひり痛いなど軽傷な場合は、冷やすことが一番。できるだけ早く水(洗面器に浸す方法でもよい)冷やしましょう。痛みが無くなるまでじゅうぶん冷やすこと。
  • 広範囲のやけどや、皮膚が白くなり、痛みを感じなくなるようなやけどはすぐ病院へ。
  • 衣服を着た上からのやけどは、衣服の上から冷やす。
  • 化学薬品が身体にかかった場合は、衣服を手早く脱がせ、身体についた薬品を流水で30分以上洗い流す。消毒ガーゼを患部に当てて病院へ運ぶ。
  • 化学薬品が、目に入った場合は、絶対にこすらない。やけどをした方を下にして流水で20分以上洗い流し、眼科に。

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虫に刺されたとき

ハチ・毒蛾・毛虫・ムカデなどに刺されたら、毒針や毒毛が残っている場合があるので毛抜きで取る。 石けんと水でじゅうぶんに洗い流す。(アンモニアはあまり効果がない) その後抗ヒスタミン軟膏か副腎皮質ホルモン入り軟膏を薄く塗っておく。 ハチに全身を刺されたときや、頭痛・嘔吐・呼吸が苦しいなどの症状が出てきたら必ず医療機関を受診する。

動物にかまれたとき

犬にかまれたときは、傷は見た目よりは深いので、どんなに小さな傷でも、石けんと流水で洗い流し、必ず病院に。いい加減な手当をしてはならない。 ねこに引っかかれたときは、石けんと流水でよく洗う。ねこひっかき病になることがある。(ひっかかれてから、3〜10日後にリンパ腺が腫れて痛みが起こったり、高熱が出ることがある)

ネズミにかまれたときは、石けんと流水でよく洗い消毒しておく。ネズミの口には鼠咬症スピロヘータがいることがあり、鼠咬症という病気になることがある。かまれて数日から数週間たって、いったんなおっていた傷が再び赤くなり痛みが出る。39〜40℃の高熱・筋肉の痛み・頭痛・めまい等が現れることもある。このような症状が出たら病院へ。

ねんざ・骨折・突き指したとき

応急手当ハンドブックに詳しく書いてあります。参考にしてください。 応急手当の原則は、安静・冷却・圧迫・高挙・固定(痛む関節を動かせないように、段ボールや木などを添えて固定します)です。この処置は、悪化を防ぎ、腫れ・内出血を押さえます。
ねんざか・骨折かの判断は、レントゲン検査でないとわかりません。整形外科を受診してください。
突き指も指を強くついたときにおこる関節のねんざです。軽く見られがちですがねんざ同様に処置しましょう。(指を引っ張っても効果はありません。)

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頭を強く打ったとき

頭皮に切り傷ができ、出血しているとき

出血に驚かず、圧迫して止血し、病院へ運ぶ。

たんこぶができたとき

冷湿布をし、内出血と痛みを取る。他に症状がないか、観察する。

次のような症状が有るときは、急いで病院へ

  • 意識が無いとき
    頭を後ろにそらせ、気道を確保して救急車を呼ぶ。絶対に首を強く  曲げたり・頭を低くしない
  • 吐き気・嘔吐があるとき
  • 頭痛・発熱があるとき
  • けいれん・手足の麻痺があるとき
  • 視力がだんだんぼんやりしてくるとき

意識がはっきりしていても、数時間から数日して症状が出ることがあるので注意が必要です。

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すり傷・切り傷・刺し傷

すり傷

傷口が土・砂などで汚れているときは、流水でよく洗って消毒する。
傷口の消毒に、アルコールを使う人がありますが、傷口や粘膜には刺激が強すぎるため禁忌です。
保健室ではマキロンやアクリノールを使っています。

最近ではコンビニでも買えるのでよくけがをする人は買っておいてはどうでしょう。 また、傷口はお風呂などにつけない方が、早く治ります。ぬらさないように入るか、ラップなどでくるんで保護をし、それでもぬれてしまったらガーゼを取り替えましょう。
傷軟膏(家庭用では、オロナインなど)をつけて、清潔なガーゼをあてる。(ティシュは取るとき大変です。ガーゼがなければ、ハンカチなどで代用しましょう)
2〜3日様子を見て、ひどくなるようなら、病院へ。

切り傷

あわてない。
じわっとした出血や、汚れ傷は流水でよく洗い、清潔なガーゼで圧迫して、止血する。
出血の多い傷は、まず圧迫止血し、出血が止まらないときは、止血処置が必要なので病院へ。

刺し傷

傷口が小さいので消毒しにくく・細菌が奥へ入り込みやすい。
刺さったものを抜いた後は、血を絞り出して消毒し、病院へ。
ガラスの破片が深く刺さっている時は、抜こうとすると、かえって傷が深くなることがあるので早く病院へ。

実験中に試験管が割れて、足に刺さった人がありました。ガラスは抜け、傷も小さかったのですが、おや指がしびれるとのことで受診。靱帯が切れており、手術をしました。刺し傷は、外からみた傷の大小にかかわらず、病院を受診してください。

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