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理学研究科 物質科学専攻
- Graduate School of Science,
Department of Material Science-
教育理念
数学、物理学、化学などの一般的分類にとらわれず、
総合的な教育と研究を実現
物質科学専攻は、本学理学部の教育理念を基礎として教員組織やカリキュラムなどを編成しています。数学、物理学、化学などの一般的分類にとらわれず、物質科学専攻の1専攻を設けることにより、学際的な組織及びカリキュラムを実現し、境界領域において実力の発揮できる研究者と技術者を育成しています。また、生命理学研究科とも連携を取り、高い専門性を実現するとともに、研究分野の幅の広がりをも可能にします。さらに他研究機関・組織の優れた研究者を連携・協力講座に招き、教育研究の一層の充実を図っています。
本専攻には、物質の原子的・分子的構造に基礎を置いた物性と反応に関する高度な教育研究を行うために、従来の伝統的な学問分野とは異なる4大講座が設置されています。物質のもつ物性発現の解明のための物理数学的手法の開拓、物性を最適に発現させる制御、さらに物性を担う物質の設計と創製にわたる教育研究を行い、物質科学の基礎から応用までの有機的関連を理解できる研究者、技術者の育成を目指しています。また、教育・研究内容に基づいて教員を4つの大講座に配置し、それぞれの大講座に属する教員が互いに緊密な連携を取ることにより、さらに総合的な教育、研究を実現しています。
研究部門
物質基礎解析学部門
本部門では、物質の示す性質を理論的に解き明かす物性基礎理論を学ぶとともに、物性を支配する物質中の電子状態などを、数学的手法を活用し理論的に解明する方法を修得します。
【主な科目】
磁性理論、表面物性理論、複素幾何学、偏微分方程式論、実解析学、スペクトル解析学など
物質機能解析学部門
本部門では、物質が示す電気、磁気、光学などの性質を、さまざまな実験を通してミクロな観点から理解するとともに、新しい物理現象の探索やその機構を解明する手法を学びます。
【主な科目】
超伝導物理学、磁性物理学、放射光物性論、光機能物性論、放射光科学、放射光源物理学、放射光物理光学、ビーム物理学、放射光応用科学など
物質構造制御学部門
本部門では、物質が結晶構造の違いや、集合状態の違いにより現す多彩な物性をミクロな立場から理解するとともに、物理的、化学的手法によりその構造を制御する手法を学びます。
【主な科目】
高圧物性論、超微粒子物性論、構造物性学、構造有機化学、ナノテクノロジー論など
物質反応解析学部門
本部門では、物質変化の基礎をなす化学反応を支配している基本原理を理解する能力を身につけるとともに、新物質の合成や微量生成物を効果的に分析する手法などを学びます。
【主な科目】
化学反応動力学、有機反応化学、分離分析化学、分子機能設計論など