兵庫県立大学 学部・大学院 物質科学専攻 生命科学専攻

学部・大学院紹介 研究紹介

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理学部長・理学研究科長の挨拶

理学研究科長 小林 寿夫

理学部長・理学研究科長メッセージ

自然科学を通して学ぶ「考える方法と多様性」から新しい未来へ

 物質理学研究科と生命理学研究科は、2021年度に統合して理学研究科となりました。この統合により学部から研究科まで一貫した組織となりました。これまで、数学、物理学、化学、生物学、地学といった従来型学問領域の垣根を超えて、物質科学、生命科学というキーワードでの学際的教育と研究を行ってきました。この研究科統合をさらなる契機として、物質科学と生命科学の研究者間の連携を進め「知の創造」を開拓することで新たな研究の潮流を作り、急速に変化していく未来に向けて体系化し継承しいきます。 若い皆さんと知の創造の開拓を行っていくために、本理学部では、自然現象を広く学んで、自然科学の基礎が理解できるような教育を行っています。自然科学を通して「物事を如何に考えるか」を学びます。「物事にはいろいろな見方がある」ということも学んでいけます。さらに、本理学研究科では、学際的研究を実践することで、確固たる基礎知識に基づく専門知識を有効に用いる能力(専門性)と異分野の成果を尊重し共有できる能力(多様性)を身に着ける教育・人材育成を行っています。そして、我々の目指している学際的教育と研究の基盤となる、大型放射光(SPring-8)・X線自由電子レーザー(SACLA)、スーパーコンピュータ(富岳)、西はりま天文台など世界最先端研究施設が兵庫県には整っています。SPring-8/SACLAに隣接する本理学部・理学研究科では、これらの施設を積極的に利用して、独自の先端的研究を進めています。
 世界に目を向けると、新型コロナウイルス感染症の影響が地球規模で広がっています。また、ロシアによるウクライナに対する侵攻など、今まで当たり前であったことが、当たり前でなくなっています。この大きな社会変革や現代の科学・技術の急速な進歩に対応していくためには、「ひとつの正解」を求めるのではなく「多様性を理解すること」がとても大切になると思います。このような考え方は、自然科学を通じての理学的思考、学際的研究により多様性を身に着けることで達成されます。この思考方法を身に着けた人材が求められている現代では、皆さんが時代を変える原動力になると信じています。 この自然豊かな播磨理学キャンパス・播磨科学公園都市は、若い皆さんが充実した大学生活を過ごせるように応援しています。自然科学への広い好奇心と新しい未来への希望をもつ若い皆さんと一緒に研究できることを楽しみにしています。(2022年4月)