教育・カリキュラム Education・Curriculum
理学部 物質科学科
履修モデル・コース
物質科学科 物性コース
履修のガイドライン
物性を学ぶための武器は量子力学、統計力学であり、そのために数学的、物理学的な準備として1年次に履修する科目は、物性基礎コースのところで述べたのと同様です。物理数学の履修についても同じように考えて下さい。物性コースの履修科目は、このような基礎の上に立って、現実に我々が目にする物質の物性を解明することを中心としています。物性論、固体電子論はその全般的な理解をめざすものであり、その上に分光学、極限物性、放射線物性等の科目を履修します。天然に存在する物質の物性の学修に加えて、高真空、超高温、超低温などの条件下で生成する新しい物質、また、アモルファス、超微粒子、薄膜、クラスターといった天然には存在しない物質についても学修します。現在、これらの物質は今まで知られていない物性を発現することが良く知られています。従って、新しい物質、構造体を作り出すことに関連した機能性物質学、構造無機化学、結晶学といった科目から化学関係の科目まで幅広く学ぶことが重要です。
もちろん、生物学、地球科学、情報科学関係の科目を履修し、視野を広げることを忘れないで下さい。
物性コース(必修科目を除く)
標準科目 | 推奨科目 | ||
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1年 ※物質科学科1年生 履修モデル参照 |
前期 |
数学演習Ⅰ 微分積分学Ⅰ 線形代数学Ⅰ 無機化学Ⅰ 基礎物理学ⅠA 基礎物理学ⅠB |
細胞生物学Ⅰ |
後期 |
数学演習Ⅱ 微分積分学Ⅱ 線形代数学Ⅱ 基礎物理学ⅡA 基礎物理学ⅡB 有機化学Ⅰ |
地球惑星科学 生物化学Ⅰ |
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2年 | 前期 |
波動論 電磁気学A 力学A 物理化学Ⅰ 無機化学Ⅱ 情報科学Ⅰ(全学共通科目) 電磁気学演習 |
応用解析 分析科学Ⅰ 有機化学Ⅱ 分子生物学1 生物化学2 |
後期 |
物理数学Ⅰ 電磁気学B 力学B 統計力学Ⅰ 量子力学Ⅰ 結晶学 物理化学Ⅱ |
物理数学Ⅰ演習 有機化学Ⅲ 天文学 情報科学ⅡA(全学共通科目) |
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3年 | 前期 |
物理数学Ⅱ 統計力学Ⅱ 量子力学演習 量子力学Ⅱ 物性論Ⅰ 物理化学Ⅲ コンピューターリテラシー |
物理数学Ⅱ演習 確率統計 物理化学演習Ⅰ 物理化学演習Ⅱ 量子化学Ⅰ 無機化学Ⅲ |
後期 |
量子力学Ⅲ 物性論Ⅱ 物性論Ⅲ 計算機プログラミング 分光学Ⅰ |
相対論 機能性物質学 分析化学Ⅱ 自然・社会現象と情報科学 |
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4年 | 前期 | ||
後期 |
注(1)基礎物理学ⅠA、ⅠB、基礎物理学ⅡA、ⅡBはシラバスを参考にして、A/Bのうち、どちらかを選択すること。
注(2)入学年度により、科目名および全学共通科目/専門基礎科目の分類が異なることがあるので注意すること(情報科学Ⅰ、情報科学ⅡA、ⅡB)。