所属 -Affiliation-
兵庫県公立大学法人 兵庫県立大学 大学院理学研究科 光物性学分野
Graduate School of Science, University of Hyogo

〒678-1297 兵庫県赤穂郡上郡町光都3-2-1
3-2-1 Koto, Kamigori-cho, Ako-gun, Hyogo 678-1297, Japan
連絡先:e-mail: tanaka * 
*には@sci.u-hyogo.ac.jpが付きます。

学位 -Degree-
博士(理学) Ph.D. (Doctor of Science)
主な研究歴 -Research Works-
期間 所属等 研究内容
1987年-1991年 東京大学 大学院理学系研究科 物理学専攻 (清水研 大学院生) 「赤外レーザー分光、分子線分光」
1991年-1997年 理化学研究所 (和光) 研究員補、研究員 「ピコ秒非線形レーザー分光」
1997年-2008年 理化学研究所 播磨研究所 研究員 「レーザー・放射光時間同期実験」
2009年-2014年 理化学研究所 放射光科学総合研究センター ユニットリーダー 「放射光、X線自由電子レーザー利用研究」
2014年-2021年 兵庫県立大学 大学院物質理学研究科 教授 「高速広波長領域分光」
2021年- 兵庫県立大学 大学院理学研究科 教授 同上

所属学会 -Membership of Academic Society-

日本物理学会 -The Physical Society of Japan-
応用物理学会 -The Japan Society of Applied Physics-
日本放射光学会 -The Japanese Society for Synchrotron Radiation Research-

学会役員・幹事等 -Committee-
2007.1- 2011.9 日本放射光学会 編集委員
2018.10-2020.9 日本放射光学会 評議員
2021.10-2023.9 日本放射光学会 評議員
2018.4- SPRUC 評議員
2016.4-2018.3 SPRUC 編集幹事
2018.4-2020.3 SPRUC 行事幹事
2020.4-2022.3 SPRUC 利用委員長
2022.4-2024.3 SPRUC 行事委員長
2024.4- SPRUC 副会長
2023.4- 兵庫県立大学 学長特別補佐
物質科学科の学生さんへのメッセージ -Message to the students of UH-

 光物性学講座では、X線からテラヘルツ波までの電磁波(光)について、それぞれの物質との特徴ある相互作用を個々に調べています。 一方で、これらの電磁波(光)の複数を同時に物質と相互作用させることにより、新しい現象の探索を行い、知見を得ようとしています。 そのために、放射光、X線自由電子レーザー、最新のレーザー光等を組み合わせた基礎実験を進めています。

 いまさらながら基礎的な光学測定を行っているのは、近年目まぐるしい光源の進展があるからです。レーザーと放射光は20世紀の2大発明と言っていいでしょう。 このうち放射光(リング型)は、幅広い波長域、特にX線領域まで対応できる明るい便利な光源として出現しました。 X線回折法で原子のならびの構造(結晶構造)を観測できることが知られているので、我々はSPring-8のX線を利用した時間分解X線回折装置を開発して、 これまで観測できなかった高速の結晶構造「変化」を調べることに利用してきました。  

 一方、約10年前にはX線自由電子レーザー(FEL)施設もでき、さらに近年、リング型放射光のアップグレードが行われ、益々高い輝度のX線光源が実現されつつあります。 高輝度X線を使うと、より高速で微小な領域の物性測定が期待されると同時に、 測定対象としている物質の性質がX線で変化している、すなわち、変化している物性を観測している可能性もでてくるでしょう。 それは、X線損傷ととらえることもできますが、X線照射によって現れた物性という見方もできるわけです。 そこで、X線励起の瞬間にどのような光物性が発現しているのか、時間分解測定を駆使して「X線(光)物性」を調べてみようというわけです。  さらに最近では、モノサイクルの超短パルス光をFELで実現すべく、縦モード制御されたFELを開発する共同研究を進めています。 世界一短いパルス光は、そもそも物質と相互作用するのかなど、疑問と同時にいろんな楽しみがあります。

 誰も見たことのない現象の観測を狙おうとすると、慣れない分野にも取り組まなければいけないことが多々あります。 しかしながら、ひとつひとつ自分なりに考えながら進めることは、たとえ思い通りに進まなくても、楽しく、次に繋がっていくものです。 大いに研究を楽しみましょう。


好きな言葉 -My Favorite Words-

一頭地を抜く..............................自分の専門については、こうでなくてはと。
少年老い易く学成り難し..........大学に移って益々感じる。
先ず隗より始めよ......................新しく着想したときに自分を鼓舞している。
人間万事塞翁が馬...................研究ってまったく。。。


主要論文 -Research Papers-
  
書籍 -Books-
             
      
主な特許 -Patent-