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種子は乾燥していて休眠状態にあり、吸水すると、その中の胚は生命活動を再開して発芽します。その過程に起こる種子中での構造変化を観察する時に、種皮が種子の周りを覆っており、支障となっています。しかし、X線CT技術を用いれば、固定や切片作製をしなくても種子内部構造を観察可能です。 我々は大型放射光施設 SPring-8のBL20B2およびBL20XUでX線CT撮影を行い、細胞の並びと細胞間隙の発達を調べています。我々の使用しているX線CTは、マイクロCTと呼ばれている方法で、マイクロメートルレベルでの解析が可能になっています。 現在、富山大学、奈良女子大学などと共同で、シロイヌナズナの種子の細胞の配置を解析する細胞幾何(cell geometry)の研究を開始しています。 |
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