studies

 本研究室は他の理学部の講座と異なり、姫路市内書写山の麓のキャンパスにあります。植物の形態形成を生体分子が有機的に集合したナノマシンの機能と構造の面から研究しています。顕微鏡を得意とする教員と分子生物学を得意とする教員が協力して研究・教育を行っています。研究室では、植物の細胞質分裂に関与する微小管からなるナノマシンの解析、植物特有の微小管系がどのように進化してきたかを探るコケや緑色藻類などを使った研究、種子発芽がどのような分子によって制御されているかを調べる研究、微生物のセルロースがどのように合成されるかを調べる研究などを行っています。ミクロからナノレベルまで、3次元(3D)で形を解析できるのが本研究室の特徴です。電子線トモグラフィーによるナノレベルの3D観察、SPring-8を使ったマイクロCTによるマイクロレベルでの3D観察、また、その間を埋める局所・大局ライブイメージング顕微鏡(GLIM)による観察など、様々な3Dイメージング技術を使用して研究を行っています。当研究室は“兵庫県立大学書写生物イメージング室”の名称で認定NPO法人綜合画像支援が運営する微細形態科学研究装置共同利用ネットワーク(CUMNET)に参加し、当究室の電子顕微鏡や光学顕微鏡システムを利用した電子・光学顕微鏡の利用・教育に関する社会貢献も行っています。
(修復された姫路城) studies
公立大学法人兵庫県立大学 大学院生命理学研究科