[景勝地]

[ガロワ理論]

中学ではコンパスと定規だけを使って勝手に与えられ た角を2等分することができることを習いました。では3等分するこ ともできるでしょうか?これは古来2000年ほど昔からの大問題でした。 実は不思議なことにこれが不可能であることが証明できるのです。 また2次方程式には解の公式というものがあり色々と役に立ちました。 では3次、4次、5次 … といった方程式に対してはどうでしょうか?  実は、3次、4次の場合には解の公式があるのですが、これも不思議な ことに5次以上の方程式に対しては解の公式が作れないことが証明でき るのです。 その他、 正17角形 をコンパスと定規だけで作図する方法 などがこの理論から出てくるのです。


[複素関数論]

1回生の微分積分論では実数の値をとる関数を取り扱っ いますが、出てくる定理の仮定が繁維でうんざり してしまい、お世辞にも『美しい』とは思えない人もたくさん いるのではないでしょうか。しかし、 複素関数論を習っていく中で 『コーシーの定理』 まで来ると、それを境に景色が 一転し、見事な数学的自然の持つ美しさが堪能できるようになります。


[多様体論]

曲線や曲面といった図形を一般化したものを『多様体』 と呼びます。順によい性質を持つに従って『位相多様体』、『可微分多 様体』、『複素多様体』、『代数多様体』、と名称が変り、さらに性質 が良くなるに応じて「より美しい定理」が成立するようになります。 多分4回生で『可微分多様体』ぐらいまで到達するのが精一杯と思われ ますが、その範囲内でも、例えば 『ド・ラームの定理』 『ガウスーボンネの定理』 といったような幾何と解析が見事に融合した定理があります。 それらには、如何にして『大局的な状態を数学的に捕まえるか』という 面白い問題への先人たちのアプローチが見て取れます。さらにもし、 『代数多様体』まで到達したなら、代数、幾何、解析といった分野 のたくさんの定理が融合されて 一大景観 をなしていることが見て取れる でしょう。


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