Research activities directed by Y. Kagoshima

Last update: April 14, 2003


硬X線顕微鏡の開発研究

硬X線の顕微鏡プローブとしての特長

硬X線顕微鏡の分類

走査型顕微鏡の光学系の概念図

X線レンズで微小スポット(マイクロビーム)を形成し,そのスポットに対して試料を機械的に2次元走査しながら信号を取得してコンピュータで画像化する手法

試料・検出器に,θ-2θ型回折計やイメージングプレート(IP)を用いれば,微小領域での回折測定が可能となる。

結像型顕微鏡の光学系の概念図

集光レンズでX線ビームを試料上に集光し試料を照明し,試料の透過像を対物レンズで画像検出器上に拡大結像する手法

試料を回転させながら各回転角で顕微鏡像を取得することにより,顕微CTによる非破壊三次元内部構造の観察が可能となる。

本講座の硬X線顕微鏡の開発

  1. X線光学素子(X線レンズ)には位相ゾーンプレート(下図参照)
    1. 現在最も高い空間分解能(約120nm)が実現されている。
    2. 光軸調整が他の光学素子に比べて極めて容易である。
      • 位相ゾーンプレートはNTTアドバンステクノロジ(株)製
  2. 光源には大型放射光施設SPring-8兵庫県ビームライン(BL24XU)
  3. 走査型顕微鏡(マイクロビーム応用)のページへ
  4. 結像型顕微鏡のページへ
位相ゾーンプレートの立体構造.
厚さTが回折効率を,最外輪帯幅ΔrNが空間分解能を決める。

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Compiled by Y. Kagoshima