ネットワークの利用に関する注意
世界中には非常に多くのWebページ、サイトがあるが,大部分は見るに値しないものであるといってもいい。有害なものも多数ある(うっかり接続しただけで,コンピュータウイルスに感染したり個人情報などを盗まれたりする危険なものさえ存在するといわれている。そのほか,アダルトサイトやうわさ・中傷などの書き込みが多い電子掲示板(Bulletin Board System, BBS)などもある。)。しかし、検閲などの無い自由な発信ができるということがインターネットをここまで発達させた原動力であったことを考えると、有害なサイトを完全に無くすことは不可能であり、使う人の自覚とモラルが重要である。Webページが事実の伝達を目的としているか、あるいは宣伝を目的としているか、また担当責任者に連絡が取れるようになっているか等、各自が情報の質を判断して取捨選択する必要がある。
ネットワークの利用によって様々なことが便利になっているが、様々な危険が潜んでいることに注意が必要である。携帯電話で、迷惑メールの被害にあった人も多い。個人情報漏洩事件も数多く発生している。
- 個人情報
個人情報を悪意ある第三者に知られると大きな被害を受けることがあり、漏出に特に注意すべきである。インターネット上の各種のアンケートなどに氏名、電話番号などを書くのにも注意が必要である。銀行やクレジットカード会社などからのメールを装って偽のサイトにユーザーをおびき寄せ、IDやパスワード、クレジットカードの番号、銀行や郵便局の口座番号などを盗み出す詐欺(phishing, フィッシング)が多発している。これらはメールやインターネットでの送信を避けるのが無難で、暗号化されていて信頼できるサイトのみ個人の責任で注意深く行うにとどめる必要がある。
- セキュリティ(パスワード)
コンピュー タのパスワードは、自分は覚えやすく、他人には推理されにくい文字列が望ましい(銀行やクレジットカードの暗証番号も同じ)。また定期的に変更することが推奨される。自分や家族の名前、生年月日、車のナンバー、電話番号、固有名詞などをそのまま使うのは非常に危険である。盗まれたパスワードで侵入され、当人ばかりでなくシステム全体が取り返しのつかない莫大な被害を被る場合があることを知っておくべきである。パスワード作成法としては、子音抽出法、文節文 字抽出法、カナシフト法などが知られる。
(1) 子音抽出法:子音を抜き出す。KouGiHa13JiKaRa→KGH13JKR
(2) 文節文字抽出法:先頭文字を抜き出す。Gogono Kougiha 13jikara Hajimaru→GK1H・・
(3) カナシフト法:キーボードのひらがな文字を入力。ごごのこうぎ→b@b@kb4g@
また、「パスワードについて」も参考にして下さい。
- セキュリティ(ウイルス及びワーム)
最近のウイルスは、差出人を詐称していることも多いので、メールに添付されているファイルは安易に開かないように注意する。メールにはプログラムを添付しないのが原則である。添付された*.exe, *.vbs, *.bat等のプログラムファイルはウイルスを疑うこと。大学のコンピュータではOutlookやOutlookExpressは使わずに(使えなくしてある)、より安全性が高いとされているThunderbirdを使う。自宅や寮で個人のコンピュータでOutlookやOutlookExpressを使っている人は“自動的に添付ファイルを開かない”ように設定する。
最近では、ブラウザ(InternetExproler等)でWebページを閲覧しただけでコンピュータウイルスやワームに感染することもある。アンチウィルスソフトを使うことが推奨される。ウィルス定義ファイルはこまめに更新する。
- マナー
コンピュータ室で飲食をしない、大声でしゃべらない、汚れた手でキーボードを触らないなど、一般常識程度の最低限のマナーを守るのは当然である。またインターネット上で,個人や特定の団体を中傷・攻撃することは法律を犯すことにもなり得る。インターネットのもつ影響力を十分理解し,犯罪行為とならないよう注意が必要 である。
- 著作権
音楽や文章,写真,動画などには著作権がある。個人として使用する分には基本的に問題はないが、音楽CDを配信したり,雑誌の写真を読み込んでむやみに使うと著作権を侵害することになり,法律で罰せ られる。ファイル交換ソフト(Winny, WinMX, Napsterなど)がマスコミなどでも取り上げられているが、使い方によっては犯罪になることを忘れてはいけない。
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最終更新日:2016.03.30