研 究 室 紹 介
研究の概要 | ||
アフリカツメガエル初期胚における生殖細胞形成、幼生の再生、そしてプラナリアの再生を研究対象としている。 1)アフリカツメガエル卵母細胞内に局在する生殖細胞質を受け継いだ細胞だけが、始原生殖細胞となり、生殖巣へ移動する。生殖細胞質の性質を明らかにし、生殖細胞が全能性幹細胞として維持されるしくみの解明をめざす。また、生殖細胞特異的な遺伝子発現や、始原生殖細胞の移動のしくみを明らかにする。 2)おたまじゃくしは尾部や肢芽など旺盛な再生能力を示すが、イモリのように分化した細胞が脱分化して再生芽を形成するのではなく、哺乳動物同様に各組織に存在する幹細胞が増殖分化することにより再生する。これらの幹細胞は哺乳動物と同じ性質を持つのだろうか、なぜおたまじゃくしは完全に尾部を再生することができるのだろうか。再生過程における幹細胞、細胞分化、形態形成を制御する分子メカニズムを明らかにする。 3)プラナリアは再生する動物の王様。この再生能力の源は全身に散らばるネオブラストと呼ばれる全能性幹細胞にある。この幹細胞が維持されるしくみ、再生過程で正確に分化、移動するしくみを明らかにする。 |