グループ構成

複合ビーム物性研究グループ(田中、竹内、他)

主に「孤立系」に特徴づけられる超高速の現象を対象とする。性質の異なるフォトンを複合することで、短時間に物質の状態を改変しその間変化を精密観測する手法を確立する。グループの特色化特別課題として、物性測定プローブとしての光発生研究、レーザー・放射光・電子ビームを融合させた新プローブによる物性研究、ならびにポンプ・プローブ法による超高速物性研究を設定する。

多重極限環境光励起物性研究グループ(小林、阿部、他)

「凝縮系」を対象とした複合環境での物性を対象とする。従来実現されてきた熱力学的、空的極限条件を多重化し、新しい発想による多重極限条件下でのフォトンをプローブとした実験手法を確立する。外場により自己組織化された無機・有機・錯体物質での新機能発現を探索するとともに、機能-構造の相関から機構解明を行う。

非線形・創発フォトンサイエンス・グループ(田島、和達、他)

「不均一系」の物性を対象とする。均一系統計力学の基本定理であるエルゴード性の破れが重要であるような、不均一と非線形性が重奏する物質系を研究対象として、新たな視点でのフォトンを用いた分光手法及びその解釈(計算機科学的手法も取り入れた解析法)の開発を理論・情報科学の基盤をもつ新グループ(新研究室)とも連携して進める。