Spin Transfer from an Optically Pumped Alkali Vapor to a Solid
Kiyoshi Ishikawa, Brian Patton, Yuan-Yu Jau, and William Happer

光ポンピングしたセシウム蒸気からスピン偏極を移すことによって、水素化セシウム塩の 133Cs 核のスピン偏極を増大させることに初めて成功したので、ここで報告 する。 核スピンの偏極率は、磁場 9.4 T、温度 137 o C において、熱平衡状態の4倍の大きさになった。 低磁場側では、大きな増大率が 得られる。 今回の研究は、偏極アルカリ金属蒸気から固体の核スピンへのスピン移行の さきがけであり、スピン偏極した物質の研究、さらに、偏極物質を使った応用に新たな 可能性を開くだろう。