Intrinsic Impurities in Glass Alkali-Vapor Cells
Brian Patton, Kiyoshi Ishikawa, Yuan-Yu Jau, and William Happer

ガラス容器内の金属133Cs の NMR 計測について報告する。 固-液相転移を 調べるため、これら2つの相にある金属の NMR 共鳴線を観測した。 驚くことに、固体 と液体の金属の信号に加え、融点より低温側で、さらに2種類のNMR共鳴線を、多くの ガラス容器で観測できた。 我々は、これら異質な信号を2種類の異なる不純物による ものと帰属した。 これら不純物は、アルカリ金属の液体に溶け、共鳴線の化学シフトに 影響を与える。 Cs 金属を意図的に酸化し、一方の共鳴線に対し、上述の仮定の正当性 を確かめた。 他方の不純物については不明な部分が多いが、少なくとも言えることは、 真空封入した清浄な容器においても観測できることである。 類似の現象は、87Rb を封入した容器においても観測できる。