Current Research  (研究内容)
 
主な研究項目
1.
金属ナノ粒子・クラスターの合成・不斉機能化
 →
2.
ナノ粒子超格子の作製
 →
3.
有機有機ナノ粒子・超分子集合体・発光特性
 →
4.
ナノ構造物質・薄膜の機能性・電気的特性
 →
 
 
 
研究内容
 数個から1000 程度の原子数から成るナノメートルサイズ (1 nm = 10–9 m) の物質(金属・半導体・有機物)を主に化学的な手法を用いて大量に合成し、その物理的・化学的な性質がマクロな大きさの時とどの様に異なるかを、光・電子・磁気などを用いて調べています。また、その集合体が発現する新規物性も研究しています。
 具体的には、水溶性チオールによる単分子膜によって表面が安定化された金、銀、白金などのナノ粒子・クラスターを、サイズを精密にコントロールして大量合成し、そのナノ領域に特徴的な特性(量子サイズ効果)を探査します。
 また、固気界面における水素結合ネットワークを利用して2次元、あるいは3次元的にナノ粒子を規則正しく配列させる事により(超格子化と言います)マクロサイズの「粒子結晶」を作成し、その構造・物性等を研究します。
 対象としては、上に述べた金属ナノ粒子だけでなく、シリコンやゲルマニウムに代表される半導体ナノ粒子の作製・物性(特に光学特性)研究、更には、種々の機能性を持つ有機分子が形成するナノ構造(有機ナノ粒子)も研究しています。
 有機系ナノ構造については、J会合体・H会合体(機能性有機色素が高次に配列した会合体)を中心とした超分子会合体のメゾスコピック構造、その様な分子の高次配列を形成させる場としての固/液界面特性に関する研究も行っています。
 
現在取り組み中の研究テーマ
   種々のナノ粒子(金属・半導体・有機系)の作製法の開発
   Microscopy を中心とした評価法の研究
   物質機能のSPM(Scanning Probe Microscope)観察
   ナノ粒子結晶(超格子)の作成と構造・物性研究
   有機会合体(J会合体・H会合体)の超分子メゾスコピック構造とその光学機能
   ナノ粒子の粒子間力の基礎過程の解明と規則配列制御
   粒子結晶の電気伝導度特性
 
  活動状況
 研究成果は、日本化学会、コロイドおよび界面化学討論会、応用物理学会、 分子構造総合討論会、およびこれらに関連した国際会議で発表しています。