生体内での化学反応を触媒する酵素の構造と機能の関連、および、その解析方法に関する講義を通じて、生命現象の大部分は酵素が触媒する化学反応で駆動されるということを理解する。基本、板書で講義を行う。
生命を構成する細胞や細胞内小器官は、細胞膜によって囲まれることで、生理機能を果たしている。本講義では、細胞膜の主成分である脂質・脂肪酸の基本的な性質と、その代謝・生合成について理解するとともに細胞膜の特徴について学ぶ。また、細胞膜中において機能し、細胞の働きに深く関わっている膜タンパク質の構造と機能について理解を深める。基本、板書で講義を行う。
様々な生理反応において、種々の金属元素が重要な役割を果たしている。そのため、生体内における金属元素の働きについて学ぶことは、生命現象を理解するうえで重要である。また、金属元素を活性部位にもつ金属タンパク質は、高機能を有するため、金属タンパク質の構造と機能の関係の理解は、今後の技術革新につながる可能性を有している。本講義では、生体内での金属および金属タンパク質の役割について理解することに加え、そのために必要となる基礎知識を身に着けることを目的とする。
生体系におけるエネルギー論と反応速度論を化学熱力学と化学動力学の概念に基づいて理解することを目的とする。基本的なエネルギー変換反応の定量的な取扱いの習得を目指す。
生体エネルギー変換機能と関係する生体物質、物理化学量について概説する。物理化学量を算出する例題について解説する。
生体超分子の構造と機能、その構造解析法について理解することを目的とする。
生体エネルギー変換系膜タンパク質複合体の構造例とそれらの機能、構造解析法(おもにX線結晶解析)、およびタンパク質構造の特徴について解説する。
ニワトリ卵白リゾチームの精製
マッシュルーム由来チロシナーゼの精製と酵素反応の特性
呼吸鎖電子伝達系シトクロム酸化酵素の精製と活性測定