タンパク質の多様な構造を捉える
X線結晶構造解析の新規解析手法の開発
X線結晶構造解析法はタンパク質分子の立体構造を原子レベルで明らかにするための解析手法として半世紀以上利用されてきた強力な手法です。ただし、試料を規則正しく整列させて結晶化する必要があるため、ゆらぎの大きなタンパク質や、機能過程における構造変化を捉えることは困難です。しかし、大きな結晶の内部ではタンパク質分子の異なる構造をとっている場合があったり、同じ結晶化条件で得られた結晶試料であっても、結晶によって内部のタンパク質分子が異なる構造をとっている場合があります。
本研究室では結晶試料にX線を当てて得られる回折データを機械学習などの手法を利用して分類し、タンパク質が取りうる様々な構造を効率的に見出すための新しい解析手法の開発を進めています。